医療機関でも活用されるサプリメント
サプリメントは医薬品と違い、副作用のデメリットがなく継続した利用にも安心してお使いいただけることから、クリニックでは医薬品に加えてサプリメントの処方も行っています。
医薬品での継続服用が難しい方、副作用のないものから始めたい方、女性の方などにはサプリメントの利用がおすすめです。
薄毛対策のサプリメントには様々な商品がありますが、ご自身で選ぶ際には 「ホルモンバランス」「血流改善」「発毛に必要な栄養補給」の3つの作用が期待できる成分を含み、なおかつ必要な含有量をしっかり有するサプリメントを選ぶことがポイントです。
女性に処方される内服薬やサプリメント
女性の薄毛は、びまん性脱毛症と言われる髪全体のボリュームがなくなる症状や分娩後脱毛症などが多く、処方薬も男性の薄毛治療薬で用いられる医薬品とは違い、たんぱく質やアミノ酸などの栄養素を主成分としたサプリメントに近い薬の処方が一般的です。
これまで女性の治療には外用療法が主流でしたが、このような薬の登場により近年では内服療法も合わせて行えるようになりました。栄養成分を主としている為、安全性が高く長期間の服用も可能で、大きな副作用は報告されていませんが、成分に対するアレルギーなどがある方は、医師へ相談の上、服用することがおすすめです。
クリニック処方サプリメントに含まれる主な成分
サプリメントは薬と違い食品や天然資源に含まれている成分から作られている物が多いため、当然食品から摂取する事も可能ですが、必要な成分を必要量摂取するのは大変な事です。
そこでクリニックで処方されるサプリメントんい含まれる代表的な成分を紹介します
■ビュリクシール(600㎎)
ノコギリヤシ/亜麻仁油/ボラージ油/小麦胚芽油/欧州松樹皮エキス/ライ麦エキスの6種の植物素材で構成された天然オイル。5αリダクターゼの阻害効果や頭皮の抗炎症・抗酸化・血流改善・免疫改善といった作用を持ちヘアサイクルを整えるのに役立つ。
■亜鉛 (15㎎)
髪や爪をつくるための新陳代謝に欠かせない必須ミネラルで不足すると髪の成長や抜け毛に影響を与える。
■ケラチン(20㎎)
髪、爪、皮膚を構成する成分で、髪の毛の90%がケラチンで構成されている。
■L-シスチン(25㎎)
毛髪・爪・皮膚などをつくる主要成分。美白効果で有名なL-システインが2つ結合(2分子結合)したアミノ酸の一種(含硫アミノ酸) 。
■ミレットエキス(300㎎)
ケラチンを合成する主成分シスチンを豊富に含有するイネ科の植物由来の精製エキス。ヨーロッパでは古くから「飲む育毛剤」として愛用されている。
■L-リジン(1500mg)
リジンは体内で生成できない必須アミノ酸の一種で、髪の素となるケラチンの合成に重要な成分。
■パントテン酸カルシウム(60mg)
脂質や糖質の代謝を促すほか、善玉コレステロールやホルモンや抗体の産生を行います。
■ビオチン(195㎍)
髪の成長に必要なアミノ酸の代謝を促し、コラーゲンの生成を助ける作用があります。
■オメガ3脂肪酸(男性:2.1g~2.4g/女性:1.8g~2.1g)
α-リノレン酸をはじめとする人の体内でつくることができない必須脂肪酸のひとつ。アレルギーの緩和や、血流改善に作用。
※()内は1日の摂取推奨量
ここで紹介した成分以外にも常に新しい原料などが出てきていますが、ご利用頂く際はエビデンスがしっかりとしている物を選択するようにして下さい。
サプリメント効果を最大化させる3つのポイント
サプリメントを摂取する際に意識してほしいポイントは、「有用成分の含有量」「飲むタイミング」「服用時のアルコール」の3点です。
まず有用成分の効果をきちんと得るためには、研究で結果がでている推奨量がきちんと配合されているかがとても重要になります。
例えば、1日100㎎の摂取で効果が認められる成分を10㎎摂った場合、効果は見込めるでしょうか?答えはもちろんNOです。
そのため、必要な成分量がしっかり含まれたサプリメントを選ぶようにしてください。
そして飲むタイミングは、成長ホルモンは就寝後3時間以内に多く分泌すると言われているため就寝前がおすすめです。
またアルコールは、成分を変性させる強い性質をもっており、体内では代謝負担も増してしまいますので、身体にお酒が残っている状態や、お酒と一緒にサプリを服用することは避けるようにしてください。